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【論文でわかる】ペットの食物アレルゲン

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「もっといろんなこと知りたいんです!」な最近の勉強熱心な飼い主さんのお悩み応えた論文紹介+私個人的見解です。

2015年に発表された論文「Critically appraised topic on adverse food reactions of companion animals (2): common food allergen sources in dogs and cats」では、犬や猫の食物アレルギーについての重要な情報がまとめられています。

過去の論文や文献、研究報告を調べ上げ、合計297匹の犬、78匹の猫から得られた情報では、ペットがアレルギー反応を示す原因となる一般的な食物アレルゲンとして、牛肉、乳製品、鶏肉、卵、小麦、魚、そして大豆が挙げられています。

より正確には、犬においては牛肉(102匹、34 %)、乳製品(51匹、17 %)、鶏肉(45匹、15 %)、小麦(38匹、13 %)、羊肉(14匹、5 %)でした。その他のあまり一般的でない原因食物源は、大豆(18匹、6 %)、トウモロコシ(13匹、4 %)、卵(11匹、4 %)、豚肉(7匹、2 %)、魚と米(各5匹、2 %)でした。大麦、ウサギ、チョコレート、インゲン豆、トマトも、1匹の犬の食物アレルゲンとして報告されました。

猫においては牛肉(14匹、18%)、魚(13匹、17%)、鶏肉(4匹、5%)、小麦、トウモロコシ、乳製品(それぞれ3匹、4%)、羊肉(2匹、3%)でした。卵、大麦、ウサギも個々の猫でアレルギーを引き起こす原因物質として報告されました。

これらの食物は、皮膚炎や消化不良などの症状を引き起こす可能性があります。

とはいえ、データの出元となった研究では、個々のアレルゲンによる誘発の詳細が記載がなかったり、再誘発時に症状の悪化に関連するアレルゲンのみを列挙し、反応しなかったアレルゲンは列挙していませんでした。

これにより、原因アレルゲンの数値にはバイアスがかかる可能性があります

ここで見つかったアレルギーの原因となるアレルゲンは、過去数十年間のペットの給餌習慣を反映しているだけであり、新しいペットフードが流行し、より頻繁に使用されるようになると、これらのアレルゲンは変化する可能性もあります(←個人的にはこれかなり重要と思います)。

飼い主は、ペットの食事に含まれる成分に注意し、異常を感じた場合は獣医師に相談することが推奨されます。

食物アレルギーを理解し、適切な対応をとることがペットの健康維持に重要です。

こちらの記事では後半でこの論文を分かりやすく引用していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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