オオハシオニコです。
季節の変わり目は、人も動物も体調をくずしやすいですね。
ずっとお家の中にいてもやはり影響を受けてしまうようで、最近は下痢や吐気、食欲不振などの消化器系の病気が流行っています。
そんな胃腸炎をこじらせてしまった難病であり、治療がうまくいかないと亡くなってしまうこともあるのが膵炎。
膵臓が消化酵素を調節できずに暴走してしまい、炎症を起こす病気です。
とくに膵炎の治療として栄養摂取はとても大切なのですが、ここでたまに困ることが起こります。
手作りごはんを食べている犬の治療で困る例
普段何らかの理由で手作り食を与えているコが、全くそれを食べなくなったときにそれは起こります。
では、その方にコレコレこういう理由で膵炎と診断して治療を行うので、ごはんもそれ対応でお願いしますと、伝えてください
しばらくして
では今のごはんが何かと、それを勧められた理由を教えてもらえますか。
・・・私にもわかりません。
ごはんの先生にもう一度確認してもらうも、なんともあやふやな答えで意味がわからないことが多すぎます(○○ちゃんに合ってると思ったので~、ってだからその理由をきいてるんですが。)
そういうことがたびたびあると、そのごはんの先生は
たまたまそのとき
そのごはんを勧めると
自分にいいことがあったのかな 🙁
と思ってしまいます(黒くてすみません)。
飼い主さんに「先生」とよばせているなら、その信頼を裏切るようなことはしないでほしいです。
せめて、どんな理由でそのごはんをすすめていたのか、それくらいはしっかりと教えてほしいと思うのです。
また飼い主さんも、自分のペットが何をどうして食べているのかくらいは、ごはんの先生にきいておいてくださいね(成長期だけど体重が増えないから、とか皮膚が弱いから、とかそれを選んだのには何らかの理由はあるはずです。どこも悪いところのない健康なわんちゃん、ならそれはそれで結構ですので)。
手作りごはんを食べている犬が病気になったときの処方食
いままで何を、どうして食べていたかわからないまま病気になってしまったわんちゃんとその飼い主さん。
それでどうなるかというと、結局そのわんちゃんの好みやそれまで食べてきたものが全くわからないまま、いくつかの候補を順番に試していくという、とても効率の悪い方法をすることになってしまいます。
なかなか食べてくれない
アレルギーは大丈夫かな
など心配することが山ほどあり、ただでさえ膵炎という病気の治療をしているところなので、余計なお金や時間がかかってしまいます。
ちなみに手作り食をしている飼い主さんは、こういった状況でも手作りにこだわられることがあります。
しかし、人が入院したら栄養価が計算された病院食がでるように、動物も治療中はバランスのとれたペットフードでかつ治療効果が期待できる処方食を与えている方が、早く治ることが多くあります。
あまり手作りにこだわりすぎず、病気のときは獣医師の治療に合わせていただくほうが、結局は動物を楽にしてあげられるかもしれません。
かかりつけの獣医師とよく相談してくださいね。
本日は以上です。