オオハシオニコです。
長い間病気とお付き合いし、いよいよ天国への階段が見えて来た時、いわゆる末期になったとき飼い主さんはさまざまな判断をしなくてはいけません。
病院に行く回数、治療の積極性、お薬、そしてごはんもそうです。
この時期になると獣医師が
獣医オオハシ
なんでも好きなものを食べさせてもいいですよ
ということがあります。
今まで一生懸命治療食を食べさせてきたのにどうして?!と驚かれる飼い主さんもいらっしゃることでしょう。
治療食、とはその病気の進行を抑えるまたは悪化や再発を防ぐ助けになるよう調整された食事です。上手に取り入れてあげれば、病気とお付き合いする大きな助けになります。
しかし、どんな病気も末期になれば食欲が落ちていてしまいます。当然生きている動物なので、何も食べなければ衰弱して死んでしまいます。
つまり末期には、治療食で病気の進行を防ぐ段階から、とにかくエネルギーを摂取して生きている状態を維持する段階に切り替わるときが、たいていはやってくるのです(たまに治療食をとっても気に入り、最期まで食べてくれるこもいます)。
その切り替わり時は、個々に異なりますので「いつ」とは言えません。自分から食べる、食べさせてあげれば食べる、形を変えてあげれば(液状など)食べる、などポイントはいろいろありますので、獣医師とよく相談してくださいね。最期くらい好きなものを食べさせてあげたい、最期まであきらめず治療食を続けたい、考え方はいろいろですから。