オオハシオニコです。
犬や猫(その他エキゾチックアニマルなども)、総合栄養食であるペットフードと言えばまず思い浮かぶのはカリカリの、ドライフードでしょうか。
(ペットフード協会HPより)
ペットフード協会の調査でも、あげているごはんのほぼすべて90%以上が市販のドライフードをというひとが半分以上(53%)でした。
そのためドライフードのことを語ることが多いですが、おすすめフードは缶づめであるウェットフードです。
はい、それはそうです!
理由がわかれば、あげるごはんのほぼすべて90%以上、は難しくても、ごはんの半分を缶づめウェットフードにして混ぜてみたり、週に1~2回は缶づめウェットフードの日を作ったりすることができるかもしれません。
缶づめウェットフードが高い理由:材料を選ぶ
ペットフードのパッケージを見たことはありますか?
ペットフードは製造から販売までさまざまな過程で費用が発生し、最終的に飼い主さんに届きます。
ペットフードを作るための原材料費・加工に関わる人件費や設備代はもちろん、その流通にかかる輸送費、そして宣伝広告費も必要です。
それだけではなく、製造業者や小売店の利益をもたらすことももちろん必要ですし、消費期限切れで廃棄になることも計算されて、最終的に価格が決まってきます。
とはいえ、ペットフードを作るには原材料の費用がそのフードの最も基本的なコストとなります。
つまり、価格の安いフード=原材料に安いものが使われている可能性が高いのです。
犬や猫のフードにはたんぱく源として肉や魚が含まれることが多いので、そこに安い原材料が使われている可能性が高いということになりますね。
「豚肉」「牛肉」など肉の種類が書いてあるケースは、ある程度品質が保証されています。
それに対し、人が食べることができないような肉を処理したもの、たとえば鶏の羽回りを化学処理で肉にしたような「フェザーミール」や内臓や骨周りを処理した「ミートミール」「ミートボーンミール」などは、本来肉とよぶことはできないものを加工してあるものということになります。
これが入っているからだめ、とか入っていなければいい、というのではなく、つまりが安いというのはそういうことなのです。
そして缶のウェットフードというのは、ドライやセミドライ(やわらかいやつ)に比べ、原材料の形や質がわかりやすく、材料を選ぶため、こういった加工肉が使いづらくどうしてもコストが高くなります。
缶づめウェットフードが高い理由:缶への加工が手間
軽くて丈夫な、そしてある程度形が変化しやすい袋詰めに比べ、缶の加工は密閉にして真空にして、でも開けやすくして…となかなかに大変です。
へこんだりすると中身の変性の可能性があるため、売れなくなってしまいます。
缶づめウェットフードが高い理由:輸送コストが高い
重いし場所を取るので、輸送コストがかさみます。
缶の周りの帯は紙製品のため、湿気にも意外と弱く温度変化はプラスチックバックの袋詰めに比べても同じくらい気を使います。
缶づめウェットフードが高い理由:薄利多売が難しい
場所をとるため、動物病院や小売店で一括でどーんと仕入れて売るのが難しいです。
数ヵ月ぶんも缶づめを置いておくのは日本の住宅事情に合わないですね。
缶づめウェットフードが高い理由:大容量が作りにくい
コストを下げるには一個辺りの容量を増やすのは定番、ですが缶づめの場合開封後は長くて3日が期限です。
また海外に比べ日本は犬も猫も小さめなので、小さな缶づめ、もしくはトレイ製品やパウチが好まれます。
ぱっと思いつくだけで、こんなに出てくるおすすめしたい、でも缶づめウェットフードが高い理由!です。
しかし犬や猫のごはんのプロとしてはそれを上回るメリットが本当に多いので、ペットフードをあげるのであれば、ぜひ缶づめウェットフードを考えて欲しいです。