オオハシオニコです。
フードのプロとしておすすめフードは缶づめウェットフードですが高いのはなぜか?、その理由について前回語りました。
今回はその続き、それでも缶づめウェットフードをおすすめするのはなぜか、その理由についてのお話しです。
水分がたっぷりです:高齢動物にとくにおすすめ
ドライフードは、水分含有量を10%以下におさえて、傷まないよう工夫されたものです(酸化防止剤はは入ってます。)。
そのため、当たり前ですがカラカラの状態を保っています。
ドライフードをはじめとした総合栄養食とは、水とそれだけで動物が生きていけるよう設計されているフードのことをいいます。
しかし、なかなか水を飲まないのが最近のペットちゃんたちです。
散歩に行った後くらいしか自分から水を飲みにいってくれないので、十分な水分をとれていない犬もたくさんいます。
猫にいたっては、一日中ごろごろほとんど動いていないので、水もほとんど減らず、おしっこを一日一回というコも増えてきています。
これは、本当に!万病のもとなのです。
缶づめフードであれば、すでに水分が多く入っているため、食べるだけでもある程度の水分摂取が期待できます。
傷みの状態に気づきやすい
ドライフードって、大丈夫?って心配になるほど見た目が変わりません。食べてみて初めて、あぶらやけしてるかな?って思うくらいです。
しかし缶づめは、開封して3日もたつと臭いや色が変わってくるため、傷んだことに気づきやすい(ヒトのごはんとおなじですね)のです。
保管期限が長い
最近の飼い主さんはおうちの防災セットにキチンとペットのごはんを入れてくれています。
しかし、意外とドライフードって1年持たないものが最近は増えてきました。すると買い置きしてたのがちょっときれてた → ちょっとならいいか、ってなりがちのようで、事実「それが原因では?」というお腹を壊したペットたちを見かけます。
缶づめは3年はもつので、さすがにその間に期限のチェックはされる…はず。
添加物が少ない:高齢動物にとくにおすすめ
ドライフード、セミドライ(半生)フード、缶づめフード。この中で1番添加物が少ないのは、缶づめフードなのです(ちなみに一番多いのは、セミドライです)。
なぜかというと、極端な話、缶づめはきちんと缶として密封されていれば傷まないからです。そのため、味が落ちないとか色が変わらないとかそのための添加物ははいることもありますが、基本は無添加で十分保存がされるのです。
ドライは水分を抑えてあるため傷みにくくはなっていますが、脂肪0ではないので酸化防止剤は必須です。
セミドライは加工方法としてはもっとも傷みやすいため、化学の力たっぷりです。
ペットが年をとってシニアになってくると、歯や顎の力が弱ったから高齢だからとドライフードからセミドライフードへ切り替える優しい飼い主さんももいらっしゃいますが、それは実は余計なお世話なのです。
高齢になって歯が弱い → 内蔵機能も落ちているので、セミドライしか食べない!以外はドライをふやかしたり缶づめフードへの変更をおすすめします。
本日は以上です。