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プロが解説:犬や猫のドライフードの保存は冷蔵庫?冷凍庫?

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オオハシオニコです。

ペットフードって、こだわればこだわるほどお高くなりますよね(もちろんペットフードに限ったことでもないですが)。
愛するペットのため!と言っても先立つものがなければどうにもなりません。
モノが同じであればお安く購入したいのはもちろんのことです。ネットで購入したり、割引の日やポイントアップの日を利用したり、カードを使ってポイント二重取りしたり・・・みなさんいろいろ工夫されています。

そして、お得な大容量のものを購入するかたも多いですね。
たくさん購入したときに気になるのが、その期限と保管方法ではないでしょうか。

ドライフードのおいしい保存期限

一般的にドライフードは、開封後1ヶ月を目安に食べきることを考える飼い主さんが多い(オオハシ調べ)です。また、フードメーカーもカリカリ(ドライフード)は1ヶ月~1ヶ月半を開封後の期限としています。
が、本当においしく食べるには2週間が目安です。
だって、作りかたカールと激似なんですよ。2週間でも考えませんか、おいしいのかなって。

そうすると、けっこう不経済になってきてしまいます。そこで賢い飼い主さんは大容量のものをあらかじめ小分けにして保存、そこから使うわけなのですが、ここで出てくるのが

 
飼い主さん
飼い主さん
ドライフードは冷蔵庫にいれた方がいいですか?
 
獣医オオハシ
獣医オオハシ
いやいや、いれないでください
 

ドライフードを冷蔵庫にいれないで欲しいわけ

確かに冷蔵庫で低温保存すると油の酸化は進みづらくなるのですが、油が固まる(硬化)ことで味は落ちてしまいます。また、冷蔵庫も開けたり閉めたりしますよね(開かずの冷蔵庫ってことはないはずなので)。そうすると温度差がひんぱんに生じることで、結露つまり水分がついてしまい、カビの原因となります。

せっかく、いいものをおいしく、経済的に使おうと思うのに、おいしくないしカビで捨てることになるのは残念すぎます…。

小分けにして保存する時は、冷暗所(キッチンのはしっことか納戸とかおしゃれなお宅ならパントリーとか)にしましょうね。

ドライフードを冷凍庫で保存するのはどうですか?

なるべく空気に触れないよう一度で速やかに保存し、そして自然解凍して再度冷凍しない、これを守っていただければ大丈夫です。とはいいつつ、家庭用冷蔵庫なのでもちろん冷凍保存にも限界があり、3カ月が限度と思われます(生鮮食品は1カ月です)。

手作りごはんのときなど冷凍に関する豆知識はこちらのサイトをいつも参考にしています。
よろしければご覧ください。

https://www.nichireifoods.co.jp/media/

おすすめの保存容器はジップロック?専用容器?ペットボトル?

ジップロックが確実です

空気による酸化の可能性を少しでも減らすため、空気を限界まで抜きたい!ということであれば、やはりジップロックのまさる密封性はないといえます。
徹底した飼い主さんの実践されている方法は

  1. ジップロック(便利なスライダー式ではなく、ぴちっとしまるチャックのもの)にドライフードを満タンより少しだけ少なめに入れる
  2. ストローを端に差し込み、空気を押し出しながらそこまでチャックを閉める
  3. さらに空間を折り曲げるようにして空気を押し出して、最後ストローを抜いてさっとチャックを閉める
  4. 口の部分が緩まないよう確認し、そちらを下にして立てて冷凍庫に収納

これだけやるのも、愛犬のコーギーくんがドライフードを開けて3週間が食べてくる限度だから・・・なのです。

このサイズが必需品だそうです。
お悩みは冷凍庫の半分がコーギー君のトライフードで占領されがちなこと。
そろそろ、小さな釣り用の冷凍庫を買うことを検討されているそうです。

こんなのでしょうか?
車でも使えるようだし、温度設定も可能なようなので、停電や災害などの非常時にもいいかもしれないですね。

フード専用容器は?

フード専用の大きなコンテナは、ざーっと入れてしますと最初はいいのですがだんだん量が減ってくると空気に触れる面積が多くなってきてしますので味が落ちやすくなります。

もともとフードが入っていた袋ごとコンテナに入れて、量に合わせてしっかり袋の空気を抜いて口をクリップなどでとめるのがおすすめです。

ペットボトルは?

いつのころからか、ドライフードを使い済みのペットボトルを洗浄したものに小分けする方が一定数いらっしゃいます。

ホテルでお預かりするとき、500mlのペットボトルに満載のドライフードを渡されたこともありますね。
犬や猫のごはんの準備をするとき、ほとんど手が汚れないのでスムーズにあげられます。
また経済的(リサイクルですから)で、分けるのも紙などをじょうご代わりに入れられるので簡単、蓋をするのも簡単です。
最初はどれだけのペットボトルを用意すればいいのか見当がつかないかもしれませんが、一度やってみると次からは大丈夫です。

ペットボトル自体が小さいので、専用フードコンテナほど酸化を気にしなくていいので便利な保存方法です。

が!

ひとつだけ注意点が。

かならず水の入っていたペットボトルでやってください(フレーバーウォーターも×)。
特に乳酸菌系飲料〈カルピスとか)が入っていたペットボトルはNGです。
私たち人にはわからなくても、犬や猫には酸性臭がするようでまったく食べてくれません。
使用済みペットボトルを殺菌するのは難しので(天日干しくらい?)、もともと無臭のものを利用されることをおすすめします。

ドライフードだけでなく、缶やパウチ、リキッドやパウダーまで最近は本当にいろんなタイプのごはんが増えました。
それぞれの保管方法や期限に関しては、こちらでわかりやすく解説しています。

https://www.royalcanin.co.jp/new/faq/?cat=29

獣医オオハシ
獣医オオハシ
ペットのために、ドライフードをおいしく保ちましょう

本日は以上です。

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