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犬も猫も乗り物酔いの予防方法をあげてみました

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台風一過の暑い週末、お盆休みもそろそろ終了ですね。当院のペットホテルにも、楽しいお休みを過ごしてきた飼い主さんご家族が次々とお迎えにこられています。

さて、最近は動物、とくにワンちゃんは一緒にお出かけすることがとても一般的になっていますね。ちょっとしたお出かけはもちろん、車や新幹線、飛行機や船にも、ご家族とともに移動しています。

高速道路のサービスエリアにも、ドッグランがあるところが多いですよね。

中央道境川SAです。
早朝にもかかわらず、何頭かのワンちゃんが休憩していました。

そんな中問題になってきてしまうことのひとつが「乗り物酔い」です。
ワンちゃんはもちろん、ねこちゃんにも起こるこの症状。人と全く同じように、生つばを飲んだりあくびをしたりしはじめた後、ヨダレが増えたり呼吸が荒くなったり、最終的には吐いてしまう…あれです。

せっかくのお出かけを楽しめなくなってしまうこの困った問題、できるだけ予防する方法をあげてみます。

乗り物酔いとは?

動く乗り物に乗った時、その揺れや加速などによって現れる不快な症状のことを乗り物酔いと言います。

体の中ではどんなことが起きている?

動く乗り物上で体が不安定な状態になると、平衡感覚をつかさどる三半規管(耳の内部にあります)などの働きが乱れてしまい、そのことが自律神経への刺激となります。 すると、自律神経の影響を受けやすい胃や目の瞳孔などの働きが乱れ、胃の不快感や吐き気・めまいなどの症状として現れるのです。
また、乗り物酔いはその時の気分、それまでの経験に大きく左右されると言われています。
一度乗り物に酔って不快な経験をしていると「また酔うかもしれない」という不安感によって、少しの刺激でも酔ってしまう(ヘタすると動く前から)かわいそうな動物もいます。
不安になって乗り物内でうろうろ動き回ったり、不安定な体勢でいることも酔いやすくなる原因になります。

犬や猫の乗り物酔いの症状は?

落ち着かずうろうろする、生あくびする、息が荒くなる、ヨダレが多く出る
などから始まります。
このような早めの段階で乗り物から降りると、症状はおさまることが多いです。

とは言ってもなかなか簡単に降りることはできませんね。すると続いて胃の不快感や心臓がドキドキするなどの症状が出ます。さらに、吐き気やおう吐が起こることもあります。

乗り物酔いの対策は?

前日

早めによく眠らせること。
わざわざ疲れさせようとしない。

当日

乗る前に食べ過ぎない。
かといって空腹では乗らない(水や好きなおやつやごはんを少量あげましょう)。
あまり揺れのひどくない安定した場所に、ケージを固定しその中に入れましょう(動物が走る方向に平行に、座っている人と同じ向きになるように)。
※ケージを嫌がるからと、車内に離しておいて急ブレーキなどでケガをするワンちゃん、ねこちゃんをたまに診ます。
せっかくのお出かけも台無しです、ぜひケージに入れて、どうしても無理ならスリングに入れて飼い主さんが抱っこしていたり、動物用のシートベルト補助ベルトを使うことがおすすめです。

 

乗り物の酔い止めとは?

 

吐き気は、脳から放出されるヒスタミンという物質がおう吐中枢を刺激することで起こります。
酔い止めの薬は、このヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン薬や、 うとうと眠くなるような自律神経の興奮を抑える薬が古くからよく使われています。
最近では、おう吐中枢への刺激伝達をブロックする薬も流行っています。

 

薬は、いつ飲んでも効果はでますが、よりスムーズな良い効果を得るためには、乗り物に乗る30分前に飲むようにしてください。
楽しいお出かけになりますよう、かかりつけの獣医さんに相談してみてはいかがでしょうか。

 

本日は以上です。

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