こんにちは、オニコです。
5歳で体重約6キロのトイプーちゃんの飼い主さんよりご相談いただきました。
心臓弁膜症と診断されてます。
病院の医師には今のところ、すぐに手術とかはいわれておらず経過
をみていきましょうと言われております。 定期的に1年に2回検査しております。
それで、今はカリカリフードを食べさせているのですが、上記の病
気でオススメのご飯等食材はありますでしょうか。
たまに、フードのトッピングに
ささみ、ブロッコリー、かぼちゃ、にんじん等あげてます。
朝食後に、毎日ではないですが
バナナ、ヨーグルト等をあげてます。
まだシニアに届かない年齢から心臓の病気が早期に見つかったのは、飼い主さんの熱心さとかかりつけの先生の丁寧な診察のおかげですね。
長い目で見た時に心臓のごはんで一番大切なことは、塩分を控えることでも、高価なサプリを使うことでもありません。しっかり食べ続けることです。
心臓は休むことのできない筋肉の塊になりますので、常に大きなエネルギーを必要としています、そのため、食べることができなくなればどんどん体は衰え、体力を維持できなくなってしまいます。
つまりどんなにいい!と言われる専用のごはんであっても、口にしなければまるでだめなわけですね(これは心臓に限らずですが)。
さて、このトイプーちゃんはメインはカリカリフードということですので、体に必要とされているバランスはしっかり整っているはずです。偏食がないのはとっても大きな強みです。
そうなってくるとさらに追加したいのは
- 必要な量を満たすのに十分な水分
- 心臓を守る成分
です。
カリカリフードは非常に便利な商品ですが、大前提として「必要な水分量がとれていること」があります。このわんちゃんは日々どのくらいお水を飲んでいるでしょうか。
もし飲んでいる量がよく分からない…という場合、おしっこの色や量はどうでしょうか。
はけっこう濃いめですので、体の中の水分が不足し、せっかく取り入れた栄養分が活かせていない可能性があります。薄い黄色であまりく臭っ!とならないくらいが健康な濃度の尿です。
水分が足りていないようであれば、水飲み場の場所を増やしたり、カリカリをふやかしたりすることで無理なく水の摂取量を増やしていけるよう工夫が必要です。
もう一つ注目したい心臓を守る成分ですが、よく知られているのはさまざまな抗酸化成分です。ざっくりいうと細胞の老化を抑える、このわんちゃんであれば心臓の組織が衰えるのを防ぐという役割が期待できます。
すでに行われているトッピングの中にもたくさんの抗酸化成分が含まれていますので、より有効にするには
なるべくカラフルにする
ことを目指してみください。
カラフルがいいのにはもちろん理由があって、野菜や果物の色はほとんどがなんらかの抗酸化成分からできていますで。有名なところでは、リコピンとかカロテンとかアントシアニンとかですかね。
ですので、日々お家で飼い主さんご家族が食べている食材の中から、その日一番カラフルなものを選び、消化しやすいよう火を通したものをあげてください。量はうんちがゆるくならなければ、野菜であればいくらあげても大丈夫です。
また魚に含まれるオメガ3脂肪酸という脂も、心臓の機能維持には役立つことがわかっています。お魚が好きならささみよりおすすめです。
最初にお伝えしたように、心臓のごはんは食べ続けることが大切ですから、トッピングの量が多すぎてカリカリを食べなくなっては元も子もありません(ごはんのお伴に夢中になってごはんを食べなくなっては…と同じです)から、そこはしっかり線引きしてあげてくださいね。
ちなみにバナナヨーグルトは、朝起きぬけの消化管を刺激し、食欲や腸の動きがよくなりますので、暑い時期などはぜひ続けていただきたい習慣です。
わんちゃんが美味しく楽しく過ごせますように^^。