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犬猫の手作り食のデメリットって?(あらためて考えてみました)

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前の投稿で、犬猫の手作り食の必要性とメリットを整理しました。

犬猫の手作り食って必要なもの?(あらためて考えてみました)犬にはドッグフード、猫にはキャットフード。 世界中のペットフードメーカーが、それこそしのぎを削っておいしくて健康にいい専用のフード...
犬猫の手作り食のメリットって?(あらためて考えてみました)ひとつ前の投稿で、犬猫の手作り食の必要性を整理しました。 https://ohashioniko.com/tedukuri-nee...

これだけ読むと

飼い主さん
飼い主さん
そんなごはんならすぐにでもやってみよう

とインスタやネットで「犬 手作り」とか検索し始めるか方が増えそうですよね。

まあ焦らず少々落ち着いて、やる気があるのはいいことですが今回はあえて手作り食のデメリットだけに焦点をあてて、科学的根拠と実際の臨床現場の知見をもとにした手作りに走る前に知っておいていただきたい実際のところを整理します。

栄養バランスが崩れやすい

手作り食の最大の課題は、ペットフードで確立された栄養バランスの確保が非常に難しいことです。

 95%のレシピが栄養不足

米国UC Davis(ざっくりいうとアメリカの有名な大学)の研究では、公開されている手作り食レシピ200件を調べたところ、95%が必須栄養素を満たしていなかったと報告しています。

不足しやすい栄養素には、カルシウム、ビタミンD、ビタミンE、亜鉛などが含まれます。

 猫ではさらにリスクが高い

犬と猫は全く別の生き物といわれますが、その一つは猫は完全肉食動物だからです。つまり肉や魚などの動物性タンパク質なしでは生きていけず、具体的にはタウリン・アラキドン酸・ビタミンAなど「動物性食品からしか摂れない栄養素」があるんです。

これらが不足すると、心筋症や視覚障害など重い健康被害につながります。

レシピどおりに作らない問題

ベテラン飼い主さんの方が危険度高めなのですが、手作り食を続けるとたいていの飼い主さんは自己流になってきます、つまり少しずつレシピを変えてしまいます。 

 あるある自己流例

  • 材料の変更(買いやすい食材に変える)
  • 用量の変更・または目分量
  • 調理法の変更(焼く→煮るなど)
  • サプリの省略

 

ある研究では、手作り食を続けているという飼い主さんの30〜40%がレシピを守れていないと報告しています 。

 小さな変更が大きな栄養失調につながる

飼い主さん
飼い主さん
今日は少し油を減らそう

飼い主さん
飼い主さん
野菜を多めにしよう

こんなちょこちょこっとした小さな変更の積み重ねが、いつのまにか栄養バランスぐだぐだにつながります。

継続が難しい

手作り食は、想像以上に時間と労力が必要です。

 調理の負担

  • 安心安全な食材準備
  • 食べやすさと安全性を満たす調理
  • 食器・調理器具・作り置きの衛生管理

 

犬猫はヒトに比べて丈夫、は令和では通用しませんよ。

 猫の場合はさらに手間

猫はこだわりがかなり食べ物の形状・温度・香りに敏感です。 忖度はなしですから、「食べないから別の食材を試す」という試行錯誤が続くことはある程度覚悟する必要があります。

コストが高くなりやすい

一般的には ドライフード < 手作り食 ≒ 缶フード < 療法食 という順で価格は高くなる傾向があります。

材料費が高い

特にタンパク源(肉・魚)は価格が高く、いいものを作ろうとすればするほどコストは高くなりがちです。中型犬以上また猫ではさらに量が必要です。

サポート料金が追加発生

サプリメントや専門家の相談料などちゃんとしたところに頼もうとすると、やはりそれなりにそれなりの値段です。

安全性(衛生管理)が難しい

基本的に手作り食は保存料が入っていないため、腐敗や各種汚染のリスクは飼い主さんの責任です。

生食のリスク

日本人にとってはある意味当たり前のことですが、生魚や生肉には加熱すれば問題のないいろいろな食中毒原因、例えばサルモネラ・リステリア・カンピロバクターが高い確率で存在します。

加熱すると失われる細菌や酵素が存在するというのは、裏を返せば身体にとって有害なものを失活させているともいえるのです。

保存性の低さ

  • 冷蔵保存は2〜3日が限界
  • 冷凍でも2週間程度
  • 再加熱が必須

 

衛生管理が不十分だと、嘔吐・下痢・食中毒の原因になるのは、当たり前ですね。

誤った食材を使うリスク

手作り食では「人間が食べられるレベルのものだから安全」と言われがちですが、ヒトにはOKでも犬猫には有毒な食材があるのはよく知られていますね。

代表的なNG食材

  • ベビーフードに多い玉ねぎ・ネギ類(溶血性貧血)
  • ブドウ・レーズン(急性腎不全)
  • チョコレート(テオブロミン中毒)
  • キシリトール(低血糖・肝不全)

 

少量でも危険なものがあり、最悪命にかかわります

手作り食は「愛情」だけでは成立しない

サザエさんのころのように、犬はつながれて犬小屋に、猫は自由に出入りして屋根で昼寝する、というスタイルのペットはかなり珍しくなりました。そんな生活スタイルの変化に合わせ出てくる悩みを解決するために、手作り食が必要となる場面は実際増えています。

だからこそ、手作り食の正しい情報を知って、ある程度準備をしてから始めていただくことで、 手作り食の良さが引き出せます

手作り食は、飼い主さんの愛情が形になった選択肢です。しかし、どんなに愛情をもっていたとしても 犬は犬、猫は猫、ヒトとは身体の仕組みや機能が異なるためオリジナルの栄養学があり、病気がある場合はさらに難しくなります。

飼い主さん
飼い主さん
みんなやってることだから大丈夫
飼い主さん
飼い主さん
今日だけだからちゃちゃっと調べてやっちゃおう

あまりに軽く考えすぎると、そのときは喜んで食べてくれたとしてもその後トラブルにつながることもあるのが犬猫の手作り食です。本当に愛情をもっているのなら、その場の勢いでやってみるのでなく、 最低限正しい知識と計画をもって、まずは小さく始めていきましょう。

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