ペットフード

愛犬にヒューマングレードのごはんをあげたい!おすすめはどこ?:プロが解説

5月の真夏?の暑さのせいで、弱ったペットたちが次々やってくる今日この頃。
エアコンをつけるかどうか迷ってしまうようなら、ぜひつけてください!
理由は、おそらくエアコンをつけて後悔するのは電気代くらいであり、いくらでもあとからどうにでもなるものだからです。
つけないで取り返しのつかないことになり後悔されている飼い主さんを見るのは、とても残念なのものです。

さて、先日電話でポメラニアンちゃんの飼い主さんからご相談がありました。

何でもずっとあげていたあるメーカーの缶詰ドッグフードに、スジ?みたいな繊維が混じっていたそうで気持ちが悪くなり、もうそれを使うのはやめようとお友達に相談したところ、
「犬にもヒューマングレードのフードをあげなくてはだめ」
と言われいくつか試したそうです。

すっごく高いんです!
ネットで取り寄せしなきゃいけないし。
しかもうちのこ今までの缶づめが一番好きみたいで、あんまり喜ばないんです。
ヒューマングレードのおいしくてもっと買いやすいものはありませんか?

確かにあまりきいたことのないフードメーカーでしかも輸入品のようなので、なかなか買いにくい状況のようです。

しかしヒューマングレードとはなんでしょう?
少なくとも大学では習わなかった気が・・・。

ヒューマングレードとは?

ヒューマングレード=人間レベル、つまり犬や猫にも人が食べるのと同じくらいの品質の食餌を提供しましょうという考えです。

ざっくりまとめると、人間の残りものではなく、同じ品質の原材料で作られるものをヒューマングレードとよんでいるようですね。

 

それは簡単に手に入るのでしょうか?

 

ヒューマングレードを求めるために必要なもの

お金

犬や猫のフード、とくに缶づめフードであれば、大半は何かしらのタンパク質です。
大半は肉や魚など動物性のタンパク質ですが、これを人と同じ原材料を使ってみると考えるといかがなものでしょう。
サケの水煮缶、とかシーチキン、コンビーフなんかで考えてみると100gあたり100~300円くらいのようです。
ポメちゃんはいつも使っていた缶は400gで100~250円・・・。
これだけの価格の差は、もちろん原材料によるものだけではありません。
広告費や輸送費、またどれだけ売れるか(人間のほうがたくさん食べますしいっぱいいますから)でも単価は変わってきますね。

ただ、国産鶏をコストコで買っても、業務スーパーでブラジル産チキンを買っても100g10円にはやはりならないと思うのです。
ヒューマングレードの加工品を安く手に入れようというのは、やはり通常の購入方法では難しいのではないでしょうか。
(ネットショップのオープンセールの目玉商品とか、東南アジアから輸入するとか、期限切れとかは通常の販売方法とは違います)。

情報力

いまや、ネットで一度買い物をすればメールが、ツイッターやインスタで誰かのフォローやいいね!をすれば広告が、強制的に入り込んでくる毎日です。
また、自分ではあまりSNSをされない方でも、お友達やご家族からつぎつぎと親切な情報が押し寄せてきて、選ぶことに疲れてしまい、かえって見ないようにしてしまっている方さえいらっしゃいます。
熱心な方ほど、いわゆる「フードジプシー」になりがちです(フードジプシーが悪いわけではありません、いろいろな食材を試せるし好き嫌いも減るので、新鮮なうちに使いきれるのであれば、全然ジプシーしても大丈夫です)。
ご存知のように(このHPを含め)、さまざまな人の、さまざまな立場からの、さまざまな意見があります。
ここは中途半端に飛び込むのではなく、気になることは信頼できる専門家に、直接きいてみることで情報を整理してご自身のものにすることが大切です。

手間

お金はあまりかけれない、でもなるべくいいもの(ヒューマングレード)をあげたい!となると、必要なのは手間(時間)です。
ベースに妥協できる質と価格のフードを使い、そこにヒューマングレード、つまり人間と同じ食材を使った料理を足していくことができます。
普通のフードやおやつを普通に食べて入れば、ミネラル不足になることはまずありません。
むしろ若干多いのを、水分をたくさんとって排出する努力が必要なくらいですから、手作りのごはんに塩分は足さなくて大丈夫です(完全手作りはまた別ですよー)。

身近なヒューマングレード

残念ながら、私自身ヒューマングレードのおすすめフードはわかりません。
また、完全手作り食を身近で用意できる食材で、AAFCO基準を満たすように作成しようとすると、どうしてもミネラルの一部が不足するため、人の食事の支度では廃棄してしまう卵の殻などを用いる方法がとられています。

そうなると、手作り食+ヒューマングレードのサプリメントやおやつで足していくということが解決策のひとつになる可能性があります。

 

ヒューマングレードの定義は前述したように明確ではないのですが、おなじみの健康製品メーカーDHCは、ペットのサプリメントやおやつに対し、このような姿勢をとっているようです。

すべての製品は国内生産し、厳しい検査を実施。原料を厳選し、安全性が確認されていない産地の原料は使用しないという「DHCの安全基準」を独自に設置するなど徹底した品質管理を守り続けています。また価格については、DHCならではのスケールメリットをいかし低価格を実現。DHCのペット用健康食品は、人の健康食品と全く同様の品質管理のもと、すこやかな毎日を願う飼い主さんの思いに応えるため、DHCだから実現した「高品質・低価格」で、充実した健康習慣を提供します。

 

(1)安全な原材料で国内製造
ヒトが食べても安全な原材料を厳選し、日本国内の工場でのみ製造しています。

こちらの会社、リップクリームやクレンジングオイルくらいなら、みなさん使ったことがあるのではないでしょうか?
信じるかどうかは飼い主さん次第ではありますが、存在するのかどうかも怪しいサプリメント会社よりは、まだ実体がありますよね。

犬用 国産 パーフェクトビタミン オールカバー

AAFCO基準をクリアすると書いてますね。
つまりこれさえあれば、どんな偏食でもとりあえずのビタミンのバランスはとれる便利商品ということでしょうか。

犬用 国産 デンタルケア

個人的に気になりますね、これ。

アスコフィラン単独だとかなり嗜好性は悪いのですが…パン酵母がいい仕事をしてくれるのでしょうか。
病院の輸血犬に使ってみようかな。

 

犬用 国産 おなか健康ボーロ デリシャス

ボーロはどんなこにもオススメですし、かなりアレルギーにも配慮しているようなので、これも気になります。
低アレルギーはごほうび用にあげやすく、またかぼちゃもたいていのわんちゃんは好きなので期待できそうです。

結局相談のあったポメラニアンちゃんは、

飼い主さん
飼い主さん
缶詰の中にスジが入っているのは不良品ではないけれどやはり気持ちが悪い

ということで、納得のできる価格のものに変えつつ、一品トッピングとして手作りを始められることにしたそうです。
そして、おやつはヒューマングレードの?、DHCのボーロを使っているそうですよ。

品質はもちろんですが、おいしく楽しく食べたいものですよね。

本日は以上です。

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