台風が接近中、超大型から大型にはなったものの西日本の被害が心配ですね。
さて、そんな夏の先日、ふとしたことからけっこう大がかりな処置を受けることになりまして、患者さんの気持ちを知ることとなりました。
ざっくり言うと、足にガラスが刺さり、その破片をとってもらった話です。
どなたかの参考になれば幸いです。
足にガラスが刺さった!
ある日、仕事を終えて帰宅し、いつものように弁当箱と水筒を流しにおこうと台所に一歩踏み込んだところ、右足にぷちぷちっと激痛が走りました。
痛っ…
と後ずさりし足の裏をみると、なぜだかキラキラしています。
あれ、ごめーん片付けたつもりだったんだけど
とのんきな家族の声。
どうやらガラスのなにかを割ってしまい、後片づけをしたらしいのですがそれが残っていたようで、残念ながら踏みつけてしまったようでした。
とりあえず明るいライトの下で時間をかけてキラキラしている破片をピンセット取り除き、一件落着、のはずでした。
ガラスをふんでから
その後、1日数回、何かの拍子に足の裏がピシッと痛みが走ることがありました。
しかし肉眼でみても、ガラスが残っているようには見えなかったので、ガラスで傷ついた部分が痛むのでしょうといことにして、いつも通りの生活をしていました。そのうち傷なら治るはずということで。
しかし、1週間が過ぎてもあいかわらずたまに痛いのは続き、気づけば足の裏に数ヵ所固くなっている部分がありました。
やはりガラスが残っている?と、どうにか押し出せないかとやってみましたが、どうにもなりませんでした(;´д`)
しかたなく病院ヘ
ガラスを踏んでからかれこれ2週間、近くの総合病院へいきました。
ガラスを踏んだ経緯を説明すると、まずは皮膚科、そのあと整形外科へまわされそうになり、最終的には美容・形成外科でオペ明けの先生が、診てくれることになりました。
ガラス摘出
ベッドに横になり、オペ帽を被ったままの先生に足裏を診てもらいました。
かたくなっているところを中心にぐぐっとおされ
痛い?
痛いです…と何回かやり取りした後、やはりガラスが残ってしまっているので、このまま摘出処置をしましょうと言うことになりました。
処置台に移動し、足の洗浄、消毒とおこなったあと
健康だよね?
はい、今は健康です
とやりとり(問診?)し、麻酔の注射がされました。
身体のはしっこはけっこう痛いんだけど大丈夫かなー?
(よく知ってます)大丈夫です
と、爪抜き処置や肉球の裂傷処置の部分麻酔(注射です)で痛がる犬や猫を思いながら返事しましたが、やはりなかなか痛かったです。
ただやはり最初の一発めを耐えれば、後はきいているところを中心に広げてくれるのでほとんど感覚はありません。
麻酔の注射をされるかた、最初の第一刀を我慢さえすればあとは大丈夫です、がんばってください。
そのあとは自分自身は違和感をもにょもにょ感じるくらいで、先生が孤独にがんばってくれました。
最終的には、米粒くらいのガラスの欠片が二個、それに自分で取り除いたつもりのところに残っていた小さなものを摘出し、足の裏が何ヵ所か縫合されました。
どうしても足の裏なので、立ち仕事をしていると痛みや出血が出てくることもありますが、毎日お風呂で洗い、抗生物質軟膏を塗っているとほとんどふさがってきています。
10日後抜糸なのですが…とれちゃったことにして自分でとろうか迷い中です。
今回のけがで学んだこと
想定より早くみてもらえるとうれしい(三時間待ちは覚悟していたのですが、たまたまオペ明けの形成外科の先生が診てくれたので30分もかかりませんでした)
少し時間はかかっても、その場で解決するとうれしい(薬で様子見とかは治る可能性が低いならやめた方がいい)
本人が納得するなら、面倒な検査はとばして実際の処置をしてもよい(少し前まで体調が悪かったのはカルテをみればわかるのですが、それが治っているかは本人確認でしたね(笑))
処置は集中してやってよい(動物や飼い主さんの緊張を和らげようとすることもありますが、おとなしいタイプの患者さん(今回の自分)ならさっさと終わらせた方がお互いのためになることもある)
痛くないなどと気休めは言わず、事実を伝えて淡々と処置をしましょうというのもありだな、と思った1日でした。
なんにせよ一番は!ガラスを割ってしまったら、念には念をいれて掃除しましょうね。
本日は以上です。